Nexus9にRemix OS 3.0を導入


Remix OSは、簡単に言うと、Android OSをベースにしたTaskbarを備えたMulti-window可能なOSです。以前、PCにRemix OSをインストールする記事を書きましたが、今回はNexus9にRemix OS 3.0を導入します。

では内容に入ります。

必要なもの

  1. UbuntuがインストールされたPC
  2. Remix OS 3.0を導入するNexus9
  3. データ転送可能なmicroUSBケーブル

手順 -事前準備-

Nexus9にRemix OS 3.0を導入する流れを以下に示します。Remix OSをインストールするためには、Nexus9のbootloaderをアンロックして、外部からの書き込みを可能にする必要があります。
  1. 既存環境を最新状態に更新する。
  2. 必要なパッケージをインストールする。
  3. Nexus9のbootloaderをアンロックする。
では、まずこれらを行っていきます。

1. 既存環境を最新状態に更新する。

Terminalを起動して以下のコマンドを実行し、システムを最新状態にしてください。
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade

2. 必要なパッケージをインストールする。

今回、Nexus9にPCから書き込みを行う必要があるため、PCから操作を行えるようにパッケージのインストールを行います。Terminalを起動して以下のコマンドを実行してください。
sudo apt-get -y install android-tools-fastboot

3. Nexus9のbootloaderをアンロックする。

1. Nexus9の設定画面を開き、開発者向けオプション画面にあるOEMロックを有効にするにチェックを入れます。

2. Nexus9の電源を切ります

3. 電源を切った状態で、音量UPボタンを押しながら電源ボタンを押してbootloaderを起動させます。

4. PCとNexus9を接続します。

5. Terminalを起動して以下のコマンドを実行してください。
fastboot oem unlock
コマンドを実行すると、以下のような画面が表示されるので音量UPボタンを押して"Yes"を選択します。


bootloaderのアンロックが完了すると、自動で再起動されます。この時、画面の一番上に"*** Device State - Unlocked ***"と表示されていれば成功です。

手順 -インストール-

ここまでの作業が終了したら、早速Remix OS 3.0をインストールしていきましょう。基本的にはTerminalでコマンドを実行していけば完了します。Nexus9側はbootloaderを起動させてPCと接続した状態で、Terminalを起動して以下のコマンドを実行してください。
cd ~
wget "https://sourceforge.net/projects/remix-os/files/Nexus_9_aosp_flounder-3.0.001-6.0.1-B2016080202-factory.tgz"
tar zxvf Nexus_9_aosp_flounder-3.0.001-6.0.1-B2016080202-factory.tgz
cd aosp_flounder-3.0.001-6.0.1-B2016080202
unzip images-aosp_flounder-3.0.001-6.0.1-B2016080202-signed.zip
fastboot flash bootloader bootloader-flounder-3.48.0.0135.img
fastboot reboot-bootloader
fastboot flash recovery recovery.img
fastboot flash boot boot.img
fastboot flash system system.img
fastboot flash cache cache.img
fastboot flash userdata userdata.img
fastboot -w
fastboot reboot
ざっくりと何をやっているかの説明を以下に示します。
  1. Remix OSのデータをダウンロードする
  2. それを解凍する
  3. bootloaderのバージョンをRemix OS 3.0のベースであるAndroid 6.0.のものにする
  4. Nexus9の各パーティションにそれぞれRemix OSのデータを焼く
  5. データ領域をクリーンにする
  6. 再起動する
zipを解凍せずに、shファイルを実行することでも行えるとは思いますが、書き込みサイズの大きさの関係か失敗することが多いので、今回はzipファイルを解凍し、手作業で全てのimgファイルを各パーティションに焼きました。

Remix OS 3.0を起動する

ここまでの作業が完了すれば、あとは実際に起動して遊び尽くすのみです。起動すると、以下のように言語を選択する画面が出るので、お好みに合わせて言語を選択します。(あとで日本語にもできますが、ここでは英語もしくは中国語しか選択できません)


次に、以下のような利用者規約のような画面が出てくるので、読んだと思ったら"Agree"を選択します。


すると、Wi-Fiの選択画面が出るので、使用するSSIDを選択して接続します。


先に進むと以下のような画面が出てきます。インストールしたいAppがあればここでインストールします。


ここまで完了すると、以下のような画面が表示されて、完了です。


最後に日本語化ですが、以下の方法で可能です。
  1. Settingsを開く
  2. Language & inputを選択する
  3. 一番上の"Language"を選択して、リストの一番下にある"日本語"を選択する
ベンチマークテストの結果も悪くないですし、何より操作性が良いのでしばらくNexus9はRemix OSで遊びたいと思っています。

以上。

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